2024年の夏、残念ながらあまりに早く旅立ってしまった、私の友人であるアメリカ人のスティーブ・ライフ、愛称「スティーブン」に、心からの追悼の意を捧げたいと思います。
彼は英語の教師であり、何よりも、40年以上前に移り住んだ彼の愛する町、有田を深く愛していました。彼の生きる喜び、明るい人柄、そして飽くなき好奇心こそが彼の原動力であり、彼を形容する言葉は素晴らしいものばかりです。
この冒険のきっかけを作ってくれたのはスティーブンでした。彼には感謝してもしきれません。ある日、楽しい食事の席で、彼は冗談めかしてこう言いました。「もし日本のカマンベールに満足できないなら、自分で作ってみればいいじゃないか!」と。
その冗談から4ヶ月後、私たちは一緒に最初のチーズを試食していました。それはまだ「有田フロマージュ」という名前ではありませんでした。向かいの写真に写っているスティーブンは、2022年7月に行われたその試食の時のものです。
スティーブン、あなたはあまりにも早く旅立ってしまいました。この忌まわしい病気のせいで、あなたがきっかけを作ったこのチーズの最終的な味を、あなたは知ることができませんでした。
スティーブン、本当にありがとう。私は「有田フロマージュ」を作るたびに、毎週あなたのことを思い続けますし、これからも思い続けます。
あなたの友人、ダビットより

